愛子先生のエッセイ

前記佐藤愛子著『九十歳。何がめでたい』の映画試写会の様子を書いた

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愛子先生の歯に衣着せないズバッと物を言うところが何とも心地良いと感じている方が多いからであろう

 

この試写会の後、愛子先生の他のエッセイも読みたくなったので、図書館で借りて読んでみた

『役に立たない人生相談』シリーズの2冊はなかなか痛快だった!

例えば

「結婚生活が平穏すぎて退屈です」という47歳専業主婦のお悩み…

(なんと贅沢な!)

と私などは腹立たしく思いながら読んでいると、

さすが愛子先生

「47歳という年齢は、これからいろいろとことが起きる年齢でね。例えば、真面目で働き者だったご亭主が、ある程度経済力と地位を得て気がゆるみ、若いときは容姿自慢の奥さんのご器量も落ち目になってくるし、(略)地震、洪水、火山爆発…お金と暇と容姿だけでは何の力にもならない事態が予想されます。心配しなくても平穏はつづかない。それが破られる日は必ず来ます。早まらずお待ちなさい。」

(おお!人生長~く生きておられる愛子先生ならではの回答だわ~)

と感心してしまった

 

特に「対 人間」に関するお悩みに対して共通しているのは

「相手の考え方を変えるのはほとんど無理!自分が変わるしかない!」ということ

・困っている相手の言動に対して、波風立つことを覚悟してずばっと自分の考えを言う

・それでもダメなときは、その相手から離れるか、自分が諦めるしかない…

愛子先生のお答えには、全く同感!

相手の言動を自分好み(都合)に変えたい…というのは傲慢そのものである

この『役に立たない人生相談』を読み終えたときには、とてもスッキリした気持ちになれた

 

『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』も愛子先生の文才と性格が存分に発揮されており、これもなかなか楽しかった

中でも戦時中の体験談は、メディアで紹介できないだろうなあ~と思われるネタがあちこちにちりばめられており、なかなか興味深かった

例えば「ブルンブルン体操」を読んで驚いた!

なんと上半身裸でするラジオ体操のことで、下はモンペでもスカートでも穿いて良い

上はどんなに寒くても肌着シャツ一枚の残さず脱ぐのだそうだ

もちろん男女関係なく…

これを集団で(学校でも)やっていたという事実に驚いてしまった

今コレをやったら、大騒ぎであろう

「戦争というものがいかに人間を愚かにするものか。それを批判しながら、抵抗できずに同調してしまうことのおかしさ、滑稽さ、弱さ、不思議さ、そして国家権力の強力さ…(略)」

この「ブルンブルン体操」の話を読みながら、これは現在も変わっていない…と感じた

コロナ禍のマスクが良い例である

ウイルス予防には、マスクをしたって全然効果がないということは科学的にも分かっていることなのに、御上(政府)はメディアを使ってマスクを強要してきた

私はマスクをしたくなかったので、外出ではほとんどマスク無しで行動した

でも一時はマスクをしていないと入れないお店があり、とても不自由な思いもした

ワクチンだってそうだ

100%安全とは立証されていないワクチンを さも効果があるかのように これもメディアを使って強要してきた

私はいろいろと調べて、このワクチンは効果があるどころか、一度体に入ると害になる可能性が大きいことが分かったので、主人や娘には絶対にワクチンを打たないように伝えた

メディアでは大きく取り上げない(取り上げさせない)が、ワクチンの後遺症で亡くなったり不自由な思いをしている方のなんと多いことか…

 

佐藤愛子先生のエッセイは、とても読みやすく痛快だが、その中に豊かな人生経験から訴えたい思想も感じられる

是非オススメしたい本である

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